サステナビリティメッセージ

サステナビリティへの取り組みは将来世代への責任と認識しています。

積水樹脂グループは1954年の創業以来、独自の複合技術による価値の高い製品・サービスを創造し、公共と民間の両分野で「交通事故削減」「防災・減災」「国土強靭化」などへの対応に取り組んできました。さらに、 メーカーとしての責任を認識し、地球環境に配慮した事業活動に努めてきました。近年では、気候変動による自然災害の激甚化に代表されるように、さまざまな社会課題が顕在化・深刻化しています。

こうしたなかで当社グループは、次々と生まれる新たな社会課題の解決に貢献し続け、長きにわたって人々から必要とされる企業グループとなることを目指した「積水樹脂グループビジョン2030」を策定しました。
ビジョンの立案にあたっては、経営層で議論し特定した「重要課題(マテリアリティ)」を踏まえ、持続可能な社会の実現に向けて、世界の人々の安全・安心と快適な暮らしを支えるために、「人的資本の価値最大化」、そして、「成長戦略による拡大」、「サステナビリティ経営の推進」の3つを基本方針と定めました。

「サステナビリティ経営の推進」については、取締役会による監督に加えて、私を含めた経営陣で構成する「SJCグループサステナビリティ推進委員会」が中心となり、人財や環境など、非財務面のKPIを設定し、着実に取り組んでいます。

前『中期経営計画2024』の期間において、CO2排出量削減は目標を達成し、環境問題を含む多様な社会課題の解決につながる製品として位置付けている「サステナビリティ貢献製品」の連結売上高比率も目標を達成しました。環境保全については、今後も事業を通じて、脱炭素社会やサーキュラーエコノミー、生物多様性保全に向けた取り組みに重点を置きます。中でも生物多様性の保全については、2023年度に、滋賀県にある当社の滋賀工場と物流センターの2拠点が、環境省から自然共生サイトの認定を受けました。施設の敷地内に生物多様性の保全エリアをしっかり確保して、生態系の維持、そして将来世代への啓蒙活動や教育について、地道な活動を進めながら、地球環境保全にも貢献してまいります。

また、サステナビリティ経営の大前提として、従業員が安全で、福利厚生もしっかりしており、安心して仕事に取り組める環境の整備・充実を推進しています。2024年3月には「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」の認定を受けることができました。

ステークホルダーの皆さまには、当社グループの持続的な企業価値向上にご期待いただけますよう、また今後ともご意見、ご指導をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長兼CEO 馬場浩志