脱炭素社会への貢献
脱炭素への取り組み
積水樹脂グループでは、日本政府の温室効果ガス削減目標「2030年度に2013年度比46%削減」を受け、「2029年度に2013年度比46%削減」の目標を設定しています。
グループ全社で横断的に推進する組織として設置した「SJCグループサステナビリティ推進委員会」を原則3ヶ月に一度開催し、気候変動対策・脱炭素に関する取り組みを管理・推進しています。
2023年度目標 | 2029年度目標 |
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2013年度比 39%削減 | 2013年度比 46%削減 |
2023年度におけるCO2排出量は、これまでの省エネ設備への更新や生産性向上等の設備投資に加えて非石化証明書のある電力を利用し、2023年度の目標値2013年度比26%削減を上回る39%削減となりました。引き続き更なるCO2排出量削減に向け、事業活動における環境負荷の低減に取り組み、2029年度目標2013年度比46%削減を目指します。
国内・海外事業所のCO2排出量、エネルギー使用量削減への取り組み
生産事業所では生産プロセスの改善や高効率設備の導入、作業場照明設備のLED化、設備改良によるエネルギーロス改善、また、オフィス部門では省エネ・節電、働き方改革等を積極的に進め、事業活動におけるCO2排出量やエネルギー使用量の削減に取り組んでいます。
2023年度は2021年度比でCO2排出量を17.7%削減しました。エネルギー使用量は2023年度の目標を原単位2021年度比2%以上と定めましたが、4.1%改善し、目標を達成しました。
今後も、引き続き、ハード・ソフトの両面から、省エネ活動の推進及び効率改善を図っていきます。
2023年度の主な取り組み
- コンプレッサー更新(滋賀工場、土浦つくば工場)
- 高圧変圧器更新(滋賀工場、サンエイポリマー(株))
- 射出成型機電動モーター化(石川工場)
- 太陽光パネル設置(土浦つくば工場)
- ジスラインS 加工集約化(土浦つくば工場)
- 塗装脱臭炉更新(積水樹脂プラメタル(株))
- 不良率低減によるCO2排出量削減(共通) など
塗装脱臭炉更新によるCO2排出量削減
積水樹脂プラメタル(株)では、従来の脱臭炉は直接燃焼式脱臭炉を採用しており、常時ガスを使用し脱臭していました。2023年8月に蓄熱式脱臭炉に更新、溶剤の自己燃焼を利用することで、バーナー使用時間削減による安全性の向上及びCO2排出量を約25t-CO2/月削減することができました。持ち込み溶剤量から脱臭炉能力を選定したことで、塗装運転中のガス使用量も削減しています。
太陽光発電システムの導入
脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、滋賀工場(性能確認試験走路「道夢道(どうむどう)」)に続き、土浦つくば工場に防災対策も考慮し、蓄電機能を有した太陽光発電システムを導入しました。