循環型社会への貢献

2019年に政府が掲げた施策「プラスチック資源循環戦略」に基づき、『3R+Renewable』の観点で、ライフサイクル(製品開発~材料調達~モノづくり~使用~廃棄)の各段階で3Rに取り組み、資源の有効活用につなげています。

3Rに配慮した製品開発の推進

製品開発段階で使用材料仕様、リサイクル材、軽量化、長寿命化などに配慮し製品開発を進めています。

3R配慮設計 事例

環境配慮型吸遮音板

3Rポイント
【循環型社会構築への貢献】(リサイクル)

  • ボルト・リベットを使用せず専用工具も不要とし容易に分解可能である
  • リサイクル素材を50%以上使用した吸音材を使用
嵩上げ防水柵

3Rポイント
【脱プラスチック化の促進】
他社アクリル板 t25 (60kg) に対して ポリカ t8 (19kg) 材料の樹脂使用量を大幅に削減(68%重量削減、炭素量では55%削減)

バイオプラスチック(バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック)の利用拡大

プラメタルスマート®アートパネル(金属樹脂積層複合板)

「プラメタルスマート®アートパネル(金属樹脂積層複合板)」は再生材料の使用に加え、バイオマス由来原料を配合し、石油由来の樹脂使用量を削減しています。
(一般社団法人 日本有機資源協会 バイオマスマーク取得 認定番号230303)
また使用している金属箔(アルミニウム)は、(株)UACJ のリサイクル材やグリーン地金などを適用した環境配慮型アルミ材「ALmitas+SMART」を使用しています。
このような材料構成により、従来品と比べ「原材料調達~製品製造・出荷及び製品廃棄」において、CO2排出量を約30%削減(社内試算値)した製品です。

材料構成
バイオマスマーク

バイブララインバイオ

「バイブララインバイオ」は、原料の一部を再生可能な植物由来のバイオマス原料に置き換えたリブ式路面標示用塗料です。
バイオマス原料の使用により石油由来樹脂の使用量を削減しており、一般社団法人日本有機資源協会のバイオマスマーク(認定番号240146)を取得しています。従来品と同等の夜間雨天時の高い視認性と、リブによる音・振動で事故削減に寄与します。
また、非リブ式溶融型路面標示用塗料「エバーラインバイオ」も、バイオマスマーク(認定番号240145)を取得しています。

バイオマスマーク

生産部門における3R活動

循環型社会の構築へ貢献していくためにも生産部門は「つくる責任」として、「3R(Reduce:発生抑制、Reuse:再使用、Recycle:再資源化)+ Renewable(再生可能資源に代替)活動」を積極的に推進し、廃棄物の削減に努めています。2025年度も、生産性及び良品率改善につながる設備導入や仕様変更により廃棄物発生量の抑制に取り組みました。M&Aにより海外事業所における廃棄物量が増え、グループ全体の排出量も増加となりましたが、原単位においては改善することができました。

廃棄物排出量と原単位(国内事業所・海外事業所)
2025年度 廃棄物発生・処理状況(国内事業所)

各事業所においては良品率の向上、場内ロス再生材、再生原料使用率の向上に取り組んでいます。
内部循環利用率は、2024年度の20.7%から2025年度は19.2%へと低下しました。この背景には、内部循環利用量が738トンから679トンへ減少したことが影響しています。一方で、リサイクル量は増加しており、資源化の一部が外部リサイクルへ移行したことで、内部循環の割合が相対的に低下したと考えられます。今後は、外部リサイクルとのバランスを踏まえつつ、内部循環の拡大に向けた取り組みをおこなっていきます。

内部循環利用率の図 内部循環利用率は下記で算出しています。内部循環利用率=内部循環利用量÷(廃棄物量+有価物量+内部循環利用量)

ワンウェイプラスチックの使用量削減

資源の有効活用における3Rの推進として、ワンウェイプラスチック(梱包資材)の削減に取り組んでおり、2026年度までに2021年度比で15%以上削減することを目標に活動を進めています。2025年度は、2021年度比でワンウェイプラスチック使用量を9.7%削減し、2024年度の5.7%削減と比較して大幅な改善となりました。この削減の背景には、ホームセンター向け農業支柱における梱包仕様見直しのような個別の取り組み事例があり、これらの積み重ねが効果につながっています。今後は、こうした事例をもとに他製品への水平展開を図るとともに、各製品の梱包仕様について検証を進め、品質に問題がないことを確認しながら、さらなる使用量削減に取り組んでいきます。

ワンウェイプラスチック使用量(国内事業所)

ワンウェイプラスチック算定の範囲を拡大しましたので、過年度に遡って値を見直しています。

これまでの主な取り組み

  • メッシュフェンスパネル輸送梱包のフィルムレス化
  • メッシュフェンスパネル輸送梱包バンドの薄肉化
  • 工場間輸送時のストレッチフィルム削減品種の拡大
  • 延伸タイプストレッチフィルムの活用(フィルム1mあたりの梱包長さ拡大)
  • 横持ち製品のエコバンド梱包対象製品拡大によるストレッチフィルムの削減
  • 農業支柱のバーコードフィルムレス化(支柱へのバーコード直接印刷によるフィルムの廃止)
  • 農業支柱のハーフ包装化(ホームセンター向け包装仕様変更よるストレッチフィルム削減)
  • プラスチック金属複合板保護フィルムレス・片面保護フィルム製品の売上拡大
  • パレット梱包の巻き回数削減(場内移動時の巻き回数変更によるストレッチフィルム削減)
  • ジスライン梱包用ストレッチフィルムの使用量削減
メッシュフェンスパネル輸送梱包フィルムレス化
シュリンクフィルムを使用した旧仕様
直接印刷による新仕様
エコバンドを使用した横持ち梱包
農業支柱のハーフ梱包

使用済み製品のリユース・リサイクルシステムの構築

積水樹脂グループでは、使用済み製品のリユース・リサイクルにも取り組んでいます。

使用済バンドの回収・再資源化

リサイクルPPバンド

積水樹脂グループでは、廃棄物として処理されていた使用済みバンドを回収、再生してリサイクルバンドにするリサイクルシステム(Band to Band)に取り組んでいます。

バンド回収エリア
簡単に分解でき繰り返し使用できるプラスチック製コア(芯材)

広域認定制度を活用した使用済み製品のリサイクル

資源の有効利用・廃棄物削減のため、道路交通安全製品(ジスロンパイプを使用した樹脂製視線誘導標(デリニェーター・スノーポール))、金属樹脂積層複合板について広域認定制度の認定を取得しています。広域認定制度に基づくリサイクルシステムを構築し、使用後廃棄処理される製品を再度、原料として活用することで、使用済み製品廃棄物の削減・資源循環に貢献しています。

  • 広域認定制度とは
    製品が廃棄物となったものであって、当該廃棄物の処理を当該製品の製造、加工、販売などの事業を行う者が広域に行うことにより、当該廃棄物の減量その他その適正な処理が確保されることを目的として、廃棄物処理業に関する法制度の基本である地方公共団体毎の許可を不要とする特例制度です。
道路交通安全製品
スノーポールとデリニェーターの画像
金属樹脂積層複合板
プラメタル・断面図とアフィラウォールと防音パネルの画像
認定番号 認定年月日 認定を受けた者 対象産業廃棄物 回収量(トン)
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
145号 2008年6月12日 積水樹脂株式会社
東北積水樹脂株式会社
道路交通安全製品 10 10 20 5 12
184号 2010年3月26日 積水樹脂プラメタル株式会社 金属樹脂積層複合板 9 12 3 18 51

生産過程で発生するロス材の再資源化

当社は、人工木製品の生産過程で発生するロス材を、再び人工木製品の原料として循環させる再利用技術を確立しており、2025 年12月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に基づく再資源化事業計画の認定を取得しました(認定番号:第8号)。本認定により、これまで廃棄されていたロス材の70%以上を再資源化し、製品原料として再活用できる見込みです。

人工木製品の再資源化のしくみの図