積水樹脂の未来
積水樹脂グループビジョン2030
当社は、経営環境が日々激変し、ステークホルダーの価値観が多様化する中で、「世界の人々の安全・安心・快適な暮らしを支える」という使命を持続的に果たしていくために、将来のありたい姿を定めた長期ビジョン「積水樹脂グループビジョン2030」を策定いたしました。
目指すべき会社像と基本方針
人的資本を中心とした
価値創造プロセスを持続的に発展させ、
世界の人々の安全・安心・快適な
暮らしを支え続ける企業グループ

長期ビジョンの前提となる3つの基本的価値

人的資本を最重要の経営資源と位置付け人財投資を積極推進

既存主力ビジネスの深化、既存事業のコア技術活用による新領域への展開

ESGに基づいた経営を実現、将来世代の安全・安心・快適への責任
人的資本の価値最大化

最も重要な経営資源である“人財”の力を最大限に引き出していきます。
最重要の経営資源と位置づけた「人的資本」、つまり「人材」ではなく「人財」と捉えた資本を強化するために、未来につながる有効な投資を積極的に推進します。
当社グループの持続的な成長は、そこで働く人財の成長なしにはありえません。これが「人財ファースト」に込めた思いであり、各組織の体制や制度を見直し、現在の人財とこれから当社グループに参加する人財がそれぞれの適性・専門性に応じた力を存分に発揮できる環境を整えていくことで、従業員と会社がともに成長していくことを目指します。
成長戦略による拡大

主力ビジネスを進化させつつ、コア技術を活用して新領域にも挑戦します。
安全・安心・快適という価値の提供を基軸として、主力ビジネスを深化させるとともに、コア技術を活用して新たな領域にも挑戦し、成長を加速していきます。そのために、2030年までに予測される環境変化と当社グループの課題を踏まえて注力する7分野を設定しました。
かねてより当社が防音壁などで培ってきた音響制御技術の多方面への展開や、自然災害の激甚化に対応する防災・減災分野製品、環境負荷低減に貢献する脱炭素・循環型システムの構築、今後普及が見込まれる自動運転等の次世代交通技術に対応する道路製品など、重点7分野において将来世代の安全・安心・快適に貢献できるモノづくりやソリューションの提供に注力していきます。
サステナビリティ経営の推進

サステナビリティへの取り組みは将来世代への責任と認識しています。
世界中の人々が安全・安心・快適な暮らしを続けるためには、地球環境や社会全体が健全な状態であり続けることが前提です。当社グループは、サステナビリティへの取り組みを「将来世代に対する責任」と捉えています。
その実現に向けて、環境問題を含む多様な社会課題の解決につながる製品を「サステナビリティ貢献製品」と位置付け、開発を強化しています。また、TCFDの枠組みに従って気候変動に関するリスクと機会を特定し、事業や収益への影響度を評価しています。今後、具体的な経営課題に落とし込み、グループ一丸となって取り組んでいきます。
2030年までの財務・非財務目標
財務目標(2030年3月期)
1000億円以上
(内、海外売上高比率20%以上)
130億円以上
8%以上
非財務目標
- ダイバーシティ&インクルージョンの推進
中核人財に占める女性・外国人・キャリア採用者等の比率30%以上
- 従業員のワークライフバランス支援
育児/介護支援体制の整備、健康経営の実践
- 組織の持続可能性向上
各階層の後継者計画の導入
- 脱炭素の取り組み強化
CO2排出量46%削減(2013年度比)
- 3Rシステムの展開拡大
(当社製品の包装に使われる)ワンウェイプラスチック25%削減(2021年度比)
- サステナビリティ貢献製品の販売拡大
70%以上(連結売上高比)