交差点の歩行者安全対策に貢献する製品を目指し
横断歩道・歩道への車両進入や車両暴走による事故が後を絶たない社会課題に対し、「人にやさしいみちづくり」を目指す積水樹脂では歩行者を保護する製品開発は景観資材のトップメーカーとしての使命であると考えております。
今回、様々なトライアンドエラーを繰り返し、より安全にお使いいただける車止めの開発に成功しました。
この車止めは芯材構造を従来品とは大きく異なる断面形状とすることで、飛躍的に強度をアップさせ、
車両衝突に耐えうる製品としております。この芯材をコアに、様々な車止め製品を展開してまいります。
2023年7月 国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました
NETISとは、新技術の活用促進のため、新技術に関する情報の共有および提供を目的として国土交通省が管理運営するデータベースです。公共工事の施工者がNETISに登録された新技術の活用を提案し、実際に工事で活用された場合には、活用の効果に応じて公共工事の成績評定である工事成績評定の加点の対象となります。
NETIS番号:KK-230030-A
登録日:2023年7月19日
新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用の開発
衝突時の断面変形を抑え強度を保持する、新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用
車止めの支柱は、丸型や角型鋼管が一般的ですが、積水樹脂では
様々な断面形状のトライアンドエラーを繰り返し、鋼管支柱と補強芯材を
組合わせた独自の新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用を開発。
断面変形を抑え車両衝突時にかかるエネルギーを受け止めます。
実車衝突試験による性能検証
新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用は実車による衝突試験で性能確認しております
下記はコンクリート基礎の実車衝突試験のデータです。
土中打ち込み、薄型コンクリート基礎(二次製品)についても別途試験を実施しております。
試験場所積水樹脂株式会社 試験場
試験方法地面上に設置された試験体に対し車両を衝突させる
車速は光電管センサーによる進入速度を計測
試験条件車両重量 1.17t 車両速度 40km/h
1.17tの乗用車が時速40km/h 90°の角度で衝突したエネルギーを
1本で受け持つこととして設定。
ご注意試験は、弊社の社内基準に基づき行っていますので全ての車両衝突に対し衝突を受け止め、車両の突破を防止することを保証するものではありません。車種や施工場所、地盤条件や車速によって試験結果を発揮できない場合があります。
ボラードの設置便覧に対応した
耐衝撃性車止め(H型ボラード)の性能確認試験情報はこちら
耐衝撃度一覧
この車止めは1本で車両1.17t 時速40km/h 衝撃度72.2kJに耐えることができます。2本設置した場合は、同じ車両重量で時速56km/h、3本設置した場合は69㎞/hまで耐える性能を有しております。
ボラードの設置便覧に対応した
耐衝撃性車止め(H型ボラード)の性能確認試験情報はこちら
設置現場に合わせた基礎を選べます
コンクリート基礎に加え、打ち込み可能な土中打ち込み、薄型コンクリート基礎(二次製品)までお選びいただけます
耐衝撃性ボラードの性能の考え方に基づく実車衝突試験はコンクリート基礎と土中打ち込みで確認しております。
※薄型コンクリート基礎は以下の社内基準に基づき性能確認をしております。
車両重量 1.17t 車両速度 40km/h
1.17tの乗用車が時速40km/h 90°の角度で衝突したエネルギーを1本で受け持つこととして設定。
設置シーン
高い耐衝撃性能を生かし、様々な設置シーンでご活用いただけます
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交差点横断歩道部
横断歩道の歩行者保護対策として
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通学路の歩車道境界
通学児童の歩行者保護対策として
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駅前広場の乗降場
バス・タクシー等の利用者保護対策として
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店舗前の駐車場
店舗駐車場の施設保護対策として
新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用を使った車止め製品のご紹介
新高強度コアユニット「プロテクトコア」耐衝撃性車止め用を使い、設置場所やご要望に応じた製品をラインナップしております。
BSK シリーズ、KDK シリーズは脱着式もご用意しています。※脱着式はコンクリート基礎となります。
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再生ゴム
カバータイプ
耐衝撃性 車止め
HB種 BSK-11
HC種 KDK-11
ソリッドゴムによるスマートなカバー。夜間の歩行者・自転車の安全対策として、LEDの自発光タイプもラインナップ。
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ウレタン樹脂
カバータイプ
耐衝撃性 車止め
HB種 BSK-8
HC種 KDK-8
カバー材にウレタン素材を使用した車止め。カバーにより意匠性と歩行者の安全性に配慮。カバータイプのベーシックモデル。
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樹脂キャップ
鋼管タイプ
耐衝撃性 車止め
HB種 BSK-F114
HC種 KDK-F114
後付けキャップにより土中打ち込み可能。後付けキャップは飛散防止ワイヤにより衝突時の安全面に配慮。鋼管タイプのベーシックモデル。
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半球ギボシ
鋼管タイプ
耐衝撃性 車止め
HB種 BSK-114
HC種 KDK-114
一般的なボラードと同じ支柱径で省スペース設置が可能。大面積反射シートで夜間の視認性に配慮。
※半球ギボシは一体型のため、土中打ち込みには対応しておりません。
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横断防止ビーム
添架型
HB種 HBP-K
HC種 HCP-K
ビームの添架により横断防止機能を追加。埋込深さ500mmで地下埋設物と干渉しにくい基礎サイズ。ボラードと同様に1000~1500mmピッチで設置可能。
耐衝撃性車止め プロテクトボラード
耐衝撃性車止めプロテクトボラードのカタログでは、高強度コアユニット「プロテクトコア」、様々な試験検証による高い衝撃吸収性能、実車衝突試験による性能検証、設置シーン例などについてまとめています。
主な目次
1:交差点の歩行者安全対策に貢献する製品を目指し
2:新高強度コアユニット「プロテクトコア」の開発
3:実車衝突試験(社内基準)による性能検証
4:「ボラードの設置便覧」記載の性能確認方法に基づいた性能検証
5:設置現場に合わせた基礎を選べます
6:設置シーン