光触媒超親水性ハイドロクリーンの解説

原理

光触媒層は紫外線を含む光(太陽光など)が照射されると、表面が超親水性状態(水との親和性が高くなること)になります。

超親水性状態になったカーブミラー反射体の表面に排ガスや粉塵などが付着しても、降雨などによる水の供給があれば、付着した汚れと反射体表面との間に雨水が入り込み、汚れは簡単に洗い流すことができます。

超親水性状態とは

物体表面に水を一滴落としたときの模式図

  • θ角度のことを「接触角」といいます。
  • θ角度が10度未満になることをいわゆる超親水性状態といいます。

塗膜性能一覧表

項目 試験法 ハイドロクリーン
塗膜密着性
基盤目試験
JIS K 5400 100/100(1㎜)光触媒層および特殊プライマー層の密着性良好
親水性能
親水化速度
屋外設置 太陽光に数日間曝されることによって 水に対する接触角が5度以下になる 親水化速度は天候、季節によって変動する (日照時間、紫外線強度に差があるため)
親水化保持性能 暗所放置 一度親水化すると暗所に放置しても数日間は超親水性状態を保持する
耐候性
サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験
JIS K 5400 2000時間照射時点で初期と同等の性能を保持している(反射輝度、塗膜性能)
  • ※鏡面材質、寸法、曲率半径の選定など詳細については、道路反射鏡設置指針ならびに道路反射鏡ハンドブックを参照すること

ハイドロクリーンの親水化速度

カーブミラー用ハイドロクリーンの親水化速度

このデータは、ハイドロクリーンに紫外線が当たった時の超親水性状態に達するまでの時間を示しております。このように紫外線に数十時間(屋外で数日に相当)曝されると超親水性状態になります。

ハイドロクリーンの親水化保持性能

カーブミラー用ハイドロクリーンの親水化保持性能

このデータは、ハイドロクリーンに全く太陽光が当たらなくても超親水性状態を保持できる時間を表しております。

セルフクリーニング機能の模式図

光触媒層の有無対比

カーブミラー用ハイドロクリーンの機能の模式図

カーブミラー用ハイドロクリーン有と無しの比較

  1. 反射鏡の表面には親水性処理を行っていますので反射鏡 表面をウェスや手などでこすらないでください。
  2. 必ず屋外に設置してください。(太陽光の紫外線が必要)
  3. 反射鏡表面に降雨などの水が供給される場所に設置してください。

上記の注意事項を守らないと、ハイドロクリーンの機能が得られなくなります。

注意
  • 製品の反射鏡表面には保護フィルムが貼り付けてあります。 直射日光が当たる場所での保管は製品梱包内の温度が上昇し、 保護フィルムが剥がしにくくなる場合がありますので直射 日光のあたらない屋内で保管してください。
  • なお、反射体表面に貼り付けてある保護フィルムは、施工終了後、必ず剥がしてください。